- 「デジタルサイネージの種類って、そもそも何が違うの?」
- 「デジタルサイネージの種類が多すぎて違いがわからない!」
- 「デジタルサイネージの種類によって選び方は変わるの?」
こうした疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では、デジタルサイネージの種類について分類・コンテンツ配信方式・設置形態・表示形式とディスプレイの違いにわけて解説。選び方についてもご紹介しますので、ぜひご参考になさってください。
デジタルサイネージの種類
デジタルサイネージの種類は、運用方法を示す「配信方式」、設置場所を示す「設置形態」、コンテンツの見せ方を示す「表示形式」、使用する「ディスプレイ」など、複数に分類されます。
デジタルサイネージの種類の主な特徴や違いを、以下の4つの観点から解説します。
- デジタルサイネージの分類方法
- コンテンツ配信方式の種類
- 設置形態の種類
- 表示形式とディスプレイの違い

Photo by photo-A C
デジタルサイネージの種類の分類と見分け方
デジタルサイネージの配信方式には主に3つの種類があり、それぞれ運用方法や導入コスト、管理のしやすさが異なります。
デジタルサイネージ種類のそれぞれの特徴は、以下のとおりです。
- 配信方式:コンテンツ更新と運用管理の仕組み
- 設置形態:設置場所と視認性を決める物理構造
- 表示形式・方法:情報の見せ方と演出手法
配信方式
デジタルサイネージの配信方式は、コンテンツをどのように更新・表示するかの仕組みです。主にローカル配信と遠隔配信に分かれ、設置環境や運用目的に応じて選ばれています。配信方式によって、更新作業の負担や管理方法、運用コスト、セキュリティ性などが異なります。
また、複数台を一括管理できる方式もあり、運用規模に応じた選択が重要です。
設置形態
デジタルサイネージの設置形態は、ディスプレイをどこにどのように設置するかを指します。人通りの多さや視線の高さ、設置スペースなどによって適した設置形態は異なり、壁掛けや床置き、天井から吊り下げるタイプなどさまざまな種類があります。
それぞれ視認性や動線、設置のしやすさ、耐久性などが異なるため、利用シーンや設置環境に合わせて選ぶことが重要です。
表示形式・方法
デジタルサイネージの表示形式は、コンテンツをどのように表示するかという見せ方を指します。静止画や動画の表示だけでなく、タッチ操作やセンサー連動など、操作や反応によって表示が変わる形式もあります。表示形式によって、伝えられる情報量や演出効果、操作性なども変わるため、用途に合わせて選ぶことが重要です。

Photo by photo-A C
デジタルサイネージのコンテンツ配信方式の種類
デジタルサイネージの配信方式は、コンテンツの更新方法や管理方法によって分かれ、それぞれの方式は「管理のしやすさ」「コスト」「更新頻度」に影響するため、用途に応じた選定が重要です。
デジタルサイネージのコンテンツ配信方式の種類は、以下のとおりです。
- ネットワーク・クラウド型:最も一般的で多拠点・頻繁更新に強い
- ネットワーク・オンプレミス型:企業・自治体向け、セキュリティ重視・社内運用
- スタンドアロン型:コスト重視・小規模・単体運用・単体設置向け
ネットワーク・クラウド型(クラウドサーバー・遠隔配信)
ネットワーク・クラウド型は、クラウドサーバーを利用して複数のデジタルサイネージへコンテンツを配信・管理する方式です。自社で専用サーバーを用意する必要がなく、インターネットを介して遠隔でコンテンツを更新できる点が特徴です。
複数拠点のデジタルサイネージを一元管理しやすいため、チェーン店や商業施設、広告配信事業者など、多拠点で運用するケースに向いています。
ネットワーク・オンプレミス型(自社サーバー・遠隔配信)
ネットワーク・オンプレミス型は、自社内に設置した専用サーバーを利用して、複数のデジタルサイネージへコンテンツを配信・管理する方式です。遠隔でコンテンツを更新できるため、複数拠点のディスプレイを一括管理しやすい点が特徴です。
社内環境で運用できるため、外部からの不正アクセスを防ぎやすく、安定した運用を行いやすいメリットがあります。オフィスや駅、市役所など、多数のデジタルサイネージを管理する環境に適しています。
スタンドアロン型(サーバー不要・ローカル配信)
デジタルサイネージのスタンドアロン型は、ネットワークを使用せず、USBメモリやSDカードを使って端末単体でコンテンツを再生する配信方式です。インターネット環境が不要なため、導入コストを抑えやすく、配線もシンプルに構築できます。
データを差し替えるだけで更新できるため、専門知識がなくても運用しやすく、小規模店舗や単独ディスプレイでの情報発信に向いています。
デジタルサイネージの設置形態の種類
デジタルサイネージの代表的な設置形態には、以下のような種類があります。
- 壁掛け型:店舗・施設で圧倒的に多い
- スタンド型(タワー型):可動性がありイベント・店舗で幅広い利用
- 据置型(卓上・カウンター):小売・飲食で定番の卓上・カウンター設置型
- 吊り下げ型:駅・商業施設など動線誘導の利用に多い
- 床置き・床埋め込み型(床面):演出に特化した体験型・イベント利用
- 屋外大型ビジョン:広告に特化した大規模広告・都市広告利用
壁掛け型
壁掛け型は、ディスプレイを壁面に固定して設置する形態です。省スペースで動線を妨げにくく、通行人の目線に合わせて情報を表示しやすい点が特徴です。駅構内の運行表示や飲食店のメニュー、病院や公共施設の案内板など、限られたスペースで情報表示を行いたい場所で導入されています。
壁面を活用できるため、店舗や施設の景観を損ないにくく、継続的な情報発信にも適しています。
スタンド型(タワー型)
スタンド型(タワー型)は、ディスプレイを自立式のスタンドに設置する形態です。床に置いて使用できるため、移動やレイアウト変更を行いやすい点が特徴です。視認性が高く、限られたスペースにも設置しやすいため、商業施設や店舗入口、イベント会場などで多く利用されています。
案内表示やキャンペーン情報など、短期的な運用にも向いています。
据置型(卓上・カウンター)
据置型は、ディスプレイを卓上やカウンターなどに設置する形態です。小型ディスプレイが一般的で、持ち運びや設置がしやすく、近距離で情報を伝えやすい特徴があります。紙媒体POPの代替として、商品の説明動画やキャンペーン情報を表示する用途で活用されています。
レジ横の商品案内や飲食店の卓上メニューなど、省スペースで補足説明を行いたい場面にも向いています。
吊り下げ型
吊り下げ型は、ディスプレイを天井から吊るして設置する形態です。床や壁のスペースを使わずに設置できるほか、上部から情報を表示できるため、遠くからでも視認しやすい特徴があります。駅構内や商業施設、空港など、人通りが多い場所での案内表示や広告表示に利用されています。
複数方向から視認しやすく、通行人の視線を集めやすいため、人の流れを誘導したい場所にも適しています。
床置き・床埋め込み型(床面)
床置き型は床の上にそのまま設置し、床埋め込み型は床面をくり抜いてディスプレイを埋め込む形態です。人が歩けるタイプや、人の動きに合わせて映像が変化するタイプもあり、没入感のある映像演出を行える点が特徴です。
イベント会場や体験型コンテンツを活用したプロモーションなど来場者の注目を集めやすく、インパクトを重視する場面や空間演出を強化したい場合にも向いています。
屋外大型ビジョン
屋外大型ビジョンは、大型ディスプレイを屋外に設置して映像や広告を表示する形態です。LEDビジョンを採用するケースが多く、高輝度ディスプレイによって日中や直射日光下でも鮮明な映像を表示できます。また、大画面を活かしたダイナミックな映像演出が可能です。
遠距離からでも視認しやすいため、ビルの外壁や大型交差点、駅前など人通りの多い場所で活用されています。街頭広告や情報発信など、多くの人へ情報を届けたい場合に適しています。

Photo by wuyi Unsplash
デジタルサイネージの表示形式とディスプレイの種類
デジタルサイネージでは、表示形式によって適したディスプレイの種類が異なります。ディスプレイによって視認性や表示できる映像、設置できる環境などに違いがあります。
デジタルサイネージの代表的なディスプレイには、次のような種類があります。
- 液晶ディスプレイ:標準・汎用性があり屋内サイネージ向き
- LEDビジョン:屋外・高インパクト性があり屋外広告向き
- 有機ELディスプレイ:高品質・デザイン重視、高級店舗・演出用途向き
- プロジェクター:空間演出、イベント・投影型演出向き
- マルチディスプレイ:大画面構成、特殊な大型表示向き
- 電子POP:デジタル販促、小売の補助ツール向き
液晶ディスプレイ(LCD)
液晶ディスプレイ(LCD)は、液晶パネルを使用して映像や文字を表示するディスプレイです。デジタルサイネージで多く採用されており、高精細で細かい文字や画像も鮮明に表示できるため、近距離でも見やすい点が特徴です。
飲食店のメニュー表示や屋内広告、オフィスの案内表示など幅広い用途で利用されており、スタンド型や壁掛け型として、通路やエントランス、店頭などに設置されています。
LEDビジョン
LEDビジョンとは、多数の発光ダイオード(LED)を並べて、映像や文字を表示するディスプレイです。LED素子が直接発光するため、高輝度で視認性に優れており、明るい場所や屋外でも鮮明な映像を表示できる点が特徴です。
屋外の巨大看板や壁面大型ディスプレイなど、人通りが多い場所での広告表示や情報発信に利用されています。
有機ELディスプレイ(OLED)
有機ELディスプレイ(OLED)とは、有機発光ダイオードを使用して、映像や文字を表示するディスプレイです。画素自体が発光するためバックライトが不要で、黒を鮮明に表現できるほか、高コントラストで鮮やかな映像を表示できる点が特徴です。
薄型かつ軽量で湾曲ディスプレイにも対応しやすいため、店舗ディスプレイや映像演出を行いたい場面などで利用されています。
プロジェクター
プロジェクターとは、映像や文字をスクリーンなどに投影して表示するディスプレイ機器です。壁や床、天井、ガラス面などへ投影でき、曲面や複雑な形状にも対応しやすいため、さまざまな場所へ映像を表示できる点が特徴です。
イベント会場での広告表示や建物全体へ映像を映し出すプロジェクションマッピングなど、空間全体を活かした演出で利用されています。
マルチディスプレイ
マルチディスプレイは、複数のディスプレイを組み合わせて、1つの大画面として映像や情報を表示する構成です。複数のディスプレイを連結させることで、単体ディスプレイでは難しい大画面表示を実現できるほか、画面ごとに異なる映像を表示できる点が特徴です。
商業施設やイベント会場などで、複数の情報をまとめて表示したり、大画面で映像を映し出したりする用途に利用されています。
電子POP
電子POPとは、ディスプレイで商品情報や広告映像などを表示するデジタル販促ツールです。商品棚やレジ横などに設置しやすい小型・軽量タイプが一般的で、動画や音声、音楽などを活用することで、紙POPでは伝えにくい商品の特徴や最新情報を表示できる点が特徴です。
スーパーやコンビニなどで、キャンペーン情報や注目商品の案内表示に利用されています。

Photo by Cova Software Unsplash
デジタルサイネージの選び方
デジタルサイネージの選び方は、用途や設置環境、配信方式などの違いによって最適な構成が変わるため、事前の比較が重要です。
デジタルサイネージの主な選び方は以下の3つになります。
- 配信方式は運用負荷と管理効率で選ぶ:最重要
- 設置環境は視認性・導線などの条件で選ぶ:運用コストに直結
- 表示方式・ディスプレイは表現力と視認性で選ぶ:表示品質に直結
配信方式は運用負荷と管理効率で選ぶ
配信方式は、コンテンツの更新方法や管理方法を決める重要な要素であり、運用コストや管理負担にも直結します。小規模運用には、USBやSDカードで更新できるスタンドアロン型、複数台を社内で管理する場合はオンプレミス型、複数拠点を遠隔で一括管理したい場合はクラウド型が向いています。
設置環境は視認性・導線などの条件で選ぶ
設置環境は、視認性や導線、設置スペースに大きく影響するため、効果的な情報発信のための重要な判断基準になります。壁掛け型は省スペースで設置しやすく、スタンド型は視認性と移動性に優れています。据置型は近距離での案内向き、吊り下げ型や大型ビジョンは人通りの多い場所に適しています。
表示方式・ディスプレイは表現力と視認性で選ぶ
表示方式やディスプレイの種類は、視認性や表現力に直結するため、目的に応じた選定が重要です。液晶ディスプレイ(LCD)は屋内での情報表示に適しており、LEDビジョンは屋外でも高い視認性を確保できます。有機ELディスプレイ(OLED)は演出性に向いています。


